June 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

スコティッシュフォールドのこと。

ちょっと苦しいけど大切なお話。

うちの大事な猫たち、スコティッシュフォールドのこと。
 

美容や健康にはまったく関係ありませんが、

猫のいるサロンとして、

猫の飼い主として、

猫好きのひとりとして

伝えたい、そして知ってもらいたいことを。
 

うちの珠(たま:猫スタッフ1号)と琳(りん:猫スタッフ2号)は、

どちらも"スコティッシュフォールド"という品種になっています。

 

『なっています』という、

ちょっと日本語の使い方的にもひっかかる言い方をしたのは、

この"スコティッシュフォールド"が、

世界的には品種として認可されていないどころか、

繁殖をやめるべきであるとされている猫種だからです。
 

珠と琳がうちにやってきたのは2009年の春。

それぞれの顔にひとめぼれしたのがきっかけです。

 

正直"スコティッシュフォールド"であるかどうかなんて

そのときの私たちにはまったくどうでもよいことで、

ただただ好みの顔(珠は困り顔で琳が怒り顔)と毛色だった(三毛猫好き)ことが

お迎えするに至った一番の理由でした。
 

そのため、

彼女たちが家に来ることになって初めて"スコティッシュフォールド"という品種のことを詳しく調べ、

(性格や好きな遊びなど飼い方のことを調べるつもりだった)

この"スコティッシュフォールド"という品種がたどった歴史や、

今現在も続いている苦痛な状況を知ることとなりました。
 

スコティッシュの最大の特徴である折れ耳(たれ耳)ですが、

これは軟骨の奇形です。

病気です。
 

それまでは、

ペルシャやエキゾチックの鼻が低いのとか、

ラパーマの毛がくるんとしてるとか、

アビシニアンは短毛でしっぽがふさっとするとソマリだとか、

そういうの猫の種類ごとの特徴のひとつであるというか

もちろんペットの品種は人工的に作られているものが多いという認識はあったものの、

まさか病気を利用して、わかったうえでそのままにされている種だとは思いもよりませんでした。
 

"スコティッシュフォールド"とされている猫たちは、

そもそも軟骨や関節に異常があるまたは異常をきたしやすい状態で生まれてきていて、

他の猫よりも病気の発症が多く寿命も短いと言われ、

生きている間関節や骨の痛みを我慢しているという意見さえあります。

立ち耳の子(見た目は普通の猫)であってもそういう遺伝子をもって生まれてきているので同じです。

 

異常を発症した場合症状によっては歩けなくなることもありますし、

早いとそれが子猫の段階で起きることもあります。

かわいいとされるスコ座りも、体がやわらかいからですませていい座り方ではなく、

関節をかばってそう座っているととらえなければいけない座り方であるのが現実です。
 

耳が折れるのは奇形であるため、

まだ繁殖を認めている日本でさえも

折れ耳同氏の交配はさけるほか、

時々アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアなどの

体が丈夫とされる猫と交配させて、

奇形の遺伝をうすめるような方法がとられています。

だからスコティッシュにはいろんな顔の子がいます。
 

世界的には、

この病気で生まれ痛みに耐える生涯を過ごす猫を増やすことを残酷だとし、

品種として認めない(繁殖させない)という流れが主流です。

でも日本ではただただ人気の猫種として紹介するテレビ番組や、

おとなしいなど性格のことだけ紹介して販売しているペットショップなど、

一番大切な情報をきちんと伝えているところがほぼありません。

かわいいと紹介→売れる→繁殖する、の流れが切れない状況です。
 

この病気の猫が作られているという事実を知ったときはかなりの衝撃で、

そして自分たちもその繁殖が減らない一因となったことを後悔もしましたが、

その分、

うちにきた珠と琳には絶対につらい思いをさせたくないと決心し今に至ります。
 

完全室内飼いや毎年のワクチン接種など、

猫を飼ううえでの大前提を守るのはもちろんですが、

  • 大きなジャンプをさせない部屋づくり
  • 体重が増え関節に余計な負担をかけないようにするためごはんの回数を分ける
  • 保険に加入し毎月の健康診断や定期的な猫ドックに連れて行く
  • フードも療法食で必要なサプリメントも与える

など、

少しでも快適に長生きしてもらいたく考えながら色々と対処しています。
 

動物は日本語で答えてはくれませんし、

基本的に本当に大変な状況まで我慢していることが多いので、

手遅れな状況にさせない予防のための対策がとても大切だと思っています。

なので上に書いたようなことはお猫様として贅沢をさせているのではなく、

病気にさせない進行させないことを目的としてできる範囲で努めています。
 

まぁでも、

実際に今できていることで足りているのか、

本当はもう痛いのを我慢しているのかなどを知ることはできないので、

毎日よく食べておもちゃで遊んだり甘えてきたりと楽しそうに見えるのが救いというか、

実際はなんというかあとで自分たちが後悔しないためにやっている部分は大いにあります。

あのときああしとけば良かったとはできるだけ思いたくないのです。

いつかくる虹の橋を渡る瞬間まで自分たちが納得できる精一杯の愛情を。

 

幸いまだ珠と琳はふたりとも痛み止め治療が必要な段階にはなっていませんが、

今後も定期健診をかかさずに日々の変化を見過ごさないよう暮らしていきます。

とりあえず琳がアンチノールをそのままモグモグ食べてくれておなかもこわさないことがわかって良かった!
 

 

自分自身スコティッシュフォールドの飼い主である以上えらそうなことを言えた立場ではないのですが、

今現在スコと暮らしている飼い主さんには、

どうぞそのスコさんがあなたのおうちの子であったことが幸せだったと思える愛情を注いであげてほしいと心から思います。
 

あと、これからスコをお迎えしたいと思っている人へお願いします。

知識を得て、

現実を受け入れて、

対処する覚悟をもってください。

早い子は子猫から異常が出ます。

そこからは通院や介護の生活になることも十分ありえます。

どうか、痛みに耐える猫さんをほったらかさないでください。

病気と向き合う覚悟がないならスコを飼わないでください。

 

飼う(買う)人がいなくなれば、繁殖もおのずと減っていくのだろうと思います。

ブリーダーさんを閉業に追い込みたいわけではありません。

ブリーダーさんには、

病気であることを利用していない猫種の繁殖をぜひお願いします。

 

でも実際日本は動物に関する意識や設備や環境が非常に遅れていて、

劣悪な環境で飼育や繁殖されていたり

なかなかにおかしな材料でフードが作られていたり

法律的にも"物"扱いで簡単に誰でも買えたり

痛ましい事件があっても犯人(←だいたい罪の意識もない)は大した罪にならなかったり

動物が好きだと苦しい思いをすることも多いので、

言葉は悪いですが、

動物を物だと思っているブリーダーさんにはやめてほしいと個人的には思います。

仕事とする以上ある程度割り切る必要も時にはあるかもしれませんが、

大事な子供を里子に出すような想いのある方にやってほしいです。

そして世間的にも法律的にもペットや動物に対する意識が変わっていってほしいと心から思います。

 

 

どうか少しでも早く一匹でも痛い思いをする猫さんが減りますように。

 

 

Chat et Noel

パーソナルサロン シャエノエル 

完全予約制

10:00〜18:00

059-261-4930
※自宅の電話番号ではない為、営業時間内にお電話頂きますようお願いいたします。

猫のいる自宅での営業となるため、 猫アレルギーのある方のご来店はご遠慮頂いております。 

ご理解賜りますようお願い申し上げます。

comments

   
pagetop